URLをクリップボードにコピーしました
FAQ_URL:https://www.pa-solution.net/daj/bs/faq/Detail.aspx?id=3049
|
最終更新日 2017/09/20 |
FAQ_ID:3049 |
Business >
i-FILTER Ver.9/Ver.10/Reporter >
システム構成
Business >
i-FILTER Ver.9/Ver.10/Reporter >
ネットワーク
|
「i-FILTER」 Windows Server 環境で特定Webサイト(Yahoo!、Bing等)へのアクセスが遅延するのですがどのような原因が考えられますか
|
|
対応バージョン:i-FILTER Ver.9 / Ver.10
対応OS:Windows Server 2016 / 2019
「i-FILTER」をインストールしたサーバーが Windows Server の場合、
Microsoft Windows Server 2012 以降のOSにおいてデフォルトで有効化されている
ECN(Explicit Congestion Notification)機能が原因である可能性があります。
※Microsoft Windows Server 2012 はOSサポートが終了しているため、弊社製品についても
動作環境対象外です。2016以降をご利用の場合は以下内容を確認してください。
ECN機能は、TCP通信の輻輳抑制機能となり、通常は社内ネットワークのみで使用されます。
また、OSがTCPヘッダーにECNフラグをセットすることで機能が有効になります。
■ECNフラグがセットされたSYNパケット
遅延事例では、社内ネットワークデバイスの設定によって、社外ネットワークにECNフラグが
セットされた状態でパケットが送信され、さらに接続先サーバーがECN機能の影響を受けることで
遅延が発生しています。
このような場合には、以下ECN機能の無効化作業によって改善されるか確認してください。
<ECN機能無効化手順>
1. 管理者権限でログインしコマンドプロンプトを開きます。
※スタートメニューから[ コマンドプロンプト ]を右クリックし、「管理者として実行(A)」を選択
2. 下記のコマンドを実行します。
netsh interface tcp show global
3. 表示された TCP グローバルパラメータの ECN 機能の設定を確認します。
[ECN機能:]
enabled(有効)/disabled(無効)
※無効の場合は以降の作業は不要です
4. ECN機能の無効化コマンドを実行します
netsh interface tcp set global ecncapability=disabled
5. 手順「2.」のコマンドで無効化されていることを確認
※ 設定反映にOSやサービスの再起動は不要です
※ ECN機能を有効に戻す場合は、以下のコマンドを実行します
netsh interface tcp set global ecncapability=enabled
※ ECN機能を無効化することによる影響を含め、弊社ではTCPレイヤーの機能全般について
詳細案内はいたしかねます
機能を有効にする必要がある場合には、Microsoft社もしくは、ネットワークデバイス製造元の
保守サポートにて、通信に影響しない範囲での使用方法等をご確認ください
|