対応バージョン: m-FILTER Ver.4 / Ver.5
対応OS: すべてのOS
本FAQでは、同じサーバー内で、「m-FILTER」Ver.4(以下、Ver.4)から
「m-FILTER」Ver.5(以下、Ver.5)へバージョンアップする手順を説明します。
※補足2
サーバーをリプレイスする場合の手順は「設定ガイド」を参照してください。
参考マニュアル
▽「m-FILTER」Ver.5 設定ガイド
「5-2 サーバー移行時のバージョンアップ手順」
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■事前準備
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・Ver.5の利用にはシリアルNo.のライセンス更新が必要です。
更新についての費用や必要な手続きについては購入された販売代理店にお問い合わせください。
・本手順は主管理者権限のユーザーで実施してください。
・保留メールや送信ディレイメールが存在する場合は、作業前に全メールの「送信」(または「削除」)を
実施してください。
・作業前に「m-FILTER」へのメール流通を停止してください。
・設定同期環境の場合は、作業前に設定同期機能を無効にしてください。
https://www.pa-solution.net/daj/bs/faq/Detail.aspx?id=4105
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■ メジャーバージョンアップ手順
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【STEP1】
Ver.4管理画面[オプション]-[設定ファイル]より設定ファイルのバックアップを保存します。
【STEP2】
Ver.4管理画面[オプション]より相対パスで記載された下記設定を絶対パスに変更します。
メニュー |
設定項目 |
初期設定 |
必須 |
備考 |
フィルター挙動 |
m-FILTER認証 |
認証ファイル名 |
conf/auth.dat |
--- |
使用していない場合は変更不要 |
保存メール |
全件エクスポート設定 |
未設定 |
--- |
使用していない場合は変更不要 |
エクスポートファイル保存先 |
メール保存先 |
ディレクトリ |
data/save/ |
○ |
初期設定の場合は
データ保存不可
※m-FILTER Archiveを購入していなくても
ディレイ利用時は対応が必要 |
検索ディレクトリ |
ディレクトリ |
未設定 |
--- |
使用していない場合は変更不要 |
レポート |
レポートデータ保存先 |
data/report/ |
○ |
初期設定の場合は
データ保存不可 |
バックアップ
・リストア |
データ
(バックアップ) |
レポートバックアップ先 |
未設定 |
--- |
使用していない場合は変更不要 |
保存・保留メールバックアップ先 |
未設定 |
--- |
使用していない場合は変更不要 |
※補足
相対パスとは、「m-FILTER」インストールディレクトリを基準としたパスとなります。
Ver.4のインストールディレクトリを使用しない場合は、上記フォルダおよびファイルを
事前に作成したVer.5用ディレクトリに移動もしくはコピーしてください。
Ver.4とVer.5のログを同じディレクトリに出力する場合は、
[オプション]-[ログ]配下の出力ファイル名も絶対パスに変更してください。
!!注意
メール保存先やレポートデータ保存先がVer.4とVer.5で異なる場合、後のデータ統合が困難になります。
例
Ver.4のメール保存先を初期設定で運用している場合、以下のように絶対パスへ変更します。
(Windows)C:/Program Files/Digital Arts/m-FILTER Ver.4/data/save
(Linux)/usr/local/mfilter4/data/save
インストールディレクトリが「C:/Program Files (x86)/Digital Arts/m-FILTER Ver.4」の場合があります。
【STEP3】
Ver.4のアンインストール、またはサービス停止を行います。
※補足
アンインストールをしても「設定」「データ」「ログ」等の利用者固有の情報は削除されません。
【STEP4】
キューファイルの参照先を変更します。
1. 下記ファイルを任意のエディターで開きます。
<Ver.4インストールディレクトリ>/conf/mf_log.def
2. 「QUEUE_DIR_PATH」の値を絶対パスに変更します。
!!注意
キューファイルの参照先が正しく引き継がれなかった場合、正常にメール保存(アーカイブ)が行われなくなります。
例
Ver.4を初期設定で運用している場合、以下のように絶対パスへ変更します。
(Windows)QUEUE_DIR_PATH = C:/Program Files/Digital Arts/m-FILTER Ver.4/queue/
(Linux)QUEUE_DIR_PATH = /usr/local/mfilter4/queue/
インストールディレクトリが「C:/Program Files (x86)/Digital Arts/m-FILTER Ver.4」の場合があります。
【STEP5】
Ver.5を新規インストールします。
【STEP6】
Ver.5サービスを停止します。既に停止している場合は、「STEP7」に進みます。
【STEP7】
Ver.5のconfディレクトリに、以下のコンバートフラグファイルを作成します。
Ver.4からバージョンアップ <Ver.5インストールディレクトリ>/conf/convertV4.dat
Ver.3からバージョンアップ <Ver.5インストールディレクトリ>/conf/convertV3.dat
!!注意
コンバートフラグファイルを作成する際、ファイル名の大文字・小文字、拡張子の違いに注意してください。
大文字・小文字、拡張子が異なる場合、旧バージョンの設定は移行できません。
コンバートフラグファイルは、文字コードをShift_JISで作成する必要があります。
文字コードが異なる場合、旧バージョンの設定は移行できません。
【STEP8】
「STEP7」で作成したファイル内容にVer.4のインストールディレクトリパスを記載します。
例
Ver.4のインストールディレクトリが初期値の場合、"convertV4.dat"に以下の1行を記載します。
(Windows)C:/Program Files/Digital Arts/m-FILTER Ver.4/
(Linux)/usr/local/mfilter4/
インストールディレクトリが「C:/Program Files (x86)/Digital Arts/m-FILTER Ver.4」の場合があります。
【STEP9】
Ver.5のサービスを開始します(設定コンバートが実行されます)。
※補足
設定コンバート処理により、作成したコンバートフラグファイルは自動的に削除されます。
また、自動的に「m-FILTER」サービスの再起動が行われます。
【STEP10】
設定コンバートにより、Ver.5のサービスが自動的に再起動されるまで待機します。
※環境にも依存しますが、再起動完了まで数分かかる場合もあります。
【STEP11】
Ver.5の管理画面を開き、設定やアーカイブデータが引き継がれているかを確認します。
また、Ver.5のconfディレクトリにある「mf_log.def」を開き、「QUEUE_DIR_PATH」の値が
Ver.5から参照できる設定になっていることを確認してください。
※補足
設定ファイルのバックアップデータは引き継ぎ対象外です。
Ver.5への移行後に再度バックアップを取得してください。
【STEP12】
[ログ > システムログ]を確認し、「WARN」や「ERROR」が出力されていないことを確認します。
【STEP13】
ルールなどの「作成したデータ」を閲覧し、文字化けが発生していないことを確認します。
※補足
レポートデータの引き継ぎを行った当日は文字コード混在による文字化けが発生する場合があります。
文字化けは集計を行うことで解消するため、
翌日まで待つか[オプション > レポート]画面の「期間変更後の再集計」を行ってください。
【STEP14】
事前に設定同期設定をOFFにした場合は、ONの設定を実施し再度「m-FILTER」を再起動します。
【STEP15】
「m-FILTER」サービスの起動設定を行います。
(Windows)
「コンピュータの管理(サービス)」にてスタートアップの種類が以下になるように設定
Ver.5・・・自動
Ver.4・・・手動もしくは無効
(Linux)
「chkconfig --list」コマンドにてVer.5とVer.4が以下になるように設定
mfilter5・・・RUNLEVEL「3」「4」「5」が「on」
mfilter4・・・全てのRUNLEVELが「off」
!!注意
同一の環境に複数バージョンの「m-FILTER」をインストールすることはできますが、
同時に起動することはできません。
Ver.4をアンインストールしない場合、OS起動時にサービスが自動起動しないよう設定する必要があります。