「ヘッダーを追加」では任意のヘッダーを追加可能ですが、状況によっては
RFC 5322違反になり、宛先からメール送信が拒否される場合があります。
RFC 5322の「3.6. Field Definitions」において、以下ヘッダーは最大でも
1行であると定められています。
・orig-date
・from
・sender
・reply-to
・to
・cc
・bcc
・message-id
・in-reply-to
・references
・subject
元メールに上記ヘッダーがある場合に「ヘッダーを追加」から同じヘッダーを
追加するとRFC 5322違反になります。
上記については、以下のようにルールを作成することで回避が可能です。
ここではccヘッダーに任意の宛先を追加することを想定して記載します。
■ルール1つ目
<フィルター条件>
【対象】 ヘッダー(ヘッダーの個数)
【内容】 ccが1個以上見つかった
<該当時アクション>
○アクション:任意(送信/保留/削除/リレー)
○サブアクション
ヘッダーを変更
cc:%HEADER_CC%,hogehoge@daj.local
Bccに追加
指定アドレス
hogehoge@daj.local
<非該当時アクション>
○アクション:次のルールへ
※「ヘッダーを変更」では %HEADER_CC% という置換文字列により元メールccヘッダーの
宛先を指定することができます。,(半角カンマ)の後に追加したいメールアドレスを記載します。
※使用可能な置換文字列は以下FAQを確認してください。
▼FAQ:「m-FILTER」『ヘッダーを変更』『ヘッダーを追加』で使用可能な置換文字列を教えてください
https://www.pa-solution.net/daj/bs/faq/Detail.aspx?id=3891
既にccがあるメールに対してはこのように「ヘッダーを変更」することで、ccヘッダー行が
2行にならないため、RFC 5322違反になることを回避できます。
■ルール2つ目
<フィルター条件>
【対象】 ヘッダー(ヘッダーの個数)
【内容】 ccが1個以上見つからない
<該当時アクション>
○アクション:任意(送信/保留/削除/リレー)
○サブアクション
ヘッダーを追加
cc:hogehoge@daj.local
Bccに追加
指定アドレス
hogehoge@daj.local
※ccがないメールに対しては「ヘッダーを追加」する必要があります。
「ヘッダーを追加」で"cc:%HEADER_CC%,hogehoge@daj.local"を適用すると、
最終的にccヘッダーが",hogehoge@daj.local"という、半角カンマからはじまる形式となり
RFC 5322違反となります。