■院内でのメンテナンスを検討されている場合、臨床工学技士の方々を対象に技術講習会を行っております。
■中央管理に必要な基礎知識を習得できるよう、SCD、カンガルーポンプ、Thopazの動作原理、点検、分解組立(一部機種除く)などのトレーニングを行います。
また、年数による経年劣化のポイントもご説明しています。
※詳細は画像をクリックしてご覧ください。
■「Thopaz+ トパーズプラス 電動式低圧吸引器」
デジタルモニタリング機能付き電動式低圧吸引器「Thopaz+ 吸引器」について、以下の内容でご紹介させていただきます。
- アナログ胸腔ドレナージシステム(以下ACS:Analog chest drainage systems)による術後ドレーン管理の課題
- デジタルモニタリング機能付き電動式低圧吸引器(以下DCS:Digital chest drainage system)Thopaz+ 吸引器の特長
■ACSによる術後ドレーン管理の課題
ACSである当社製センチネル シール コンパクト C.D.U. は、術後ドレーン管理において以下の課題を抱えています。
- アナログ管理
- 排液量を目視で確認するため主観評価になります
- 治療の履歴をACS上で確認できません
- 壁吸引や電動式低圧吸引器などの吸引源が必要
- 大型のため患者搬送時やリハビリ時の取り扱いに苦慮します
- 場合によっては吸引を中断しないといけないケースもあります
- 滅菌蒸留水が必要
- 手術室における準備の手間から、病棟でACSを倒さないような管理などに注意を要します
- チューブ閉塞のリスク
- チューブ内に排液が溜まっているとドレナージできないため、定期的なミルキングが必要です
- アラーム機能
- チューブの詰まり、システムのリーク、などのアラーム機能を有していません
アナログ式胸腔ドレナージシステム
カーディナルヘルス社製 センチネル シール コンパクト C.D.U.
■Thopaz+ 吸引器の特長
DCSであるThopaz+ 吸引器は、以下の特長を有する次世代のドレナージシステムです。
- 数値で排液量とエアリーク領を継続的に記録
- 治療の経過をより確実かつ客観的に把握できます
- 患者毎のデータをパソコンに転送し、記録することが可能なため管理も容易です
- 軽量・コンパクトなデザイン
- 水は一切不要の完全デジタル式
- 水の注入・管理などの煩雑な作業が軽減され、準備~管理~廃棄が簡便です
- 自動フラッシング機能
- 5 分おきに、 チューブ内をエア・フラッシングし、チューブの閉塞リスクを軽減します
- 吸引調節機構
- 圧測定用チューブとドレナージ用チューブのダブルルーメン構造のため、 ドレナージ用チューブ 内に排液が貯留し、圧 測定用チューブとの間に圧差が生じた場合は、 圧差を補正するよう吸引ポンプが稼働します
- バッテリー稼働
- 手術室からICU、病棟への移動時、リハビリテーション時も吸引を継続します
- (最低稼働時間 4時間)
- アラーム機能
- チューブの詰まり、排液アラーム、システムのリーク、などをアラームでお知らせします
D-care Vol.16
心臓血管外科におけるデジタルモニタリング機能付電動式低圧吸引器の使用経験