日常の生活の中でカビの発生を防ぐためには
どのようなことに気をつけたらよいかご紹介します。
◎そもそも「カビ」とは何か・・・・・
カビとは、細菌(バクテリア)やウイルスと同じく微生物の仲間であり
学問的には「 真菌類 」と呼ばれています。
カビ菌糸という糸状の細胞で枝分かれしながら成長し
その先端に3~100ミクロンの胞子をつくります。
胞子を飛ばして繁殖し、食品その他の有機物を栄養として成長します。
①食品におけるカビ害
「 食品腐敗 」食品中に微生物が増殖することによって食品の成分が変化し
形・色・味・硬さなど本来の性質を失って悪臭を放ち
あるいは、毒性を生成して食べられなくなります。
②建物におけるカビ害 住宅の中では
「 浴室 」「 塗り壁 」「 タイル目地 」「 タンスの裏側 」「 押入れの中 」
「下駄箱 」「 壁クロス 」などあらゆる場所にカビが発生します。
③人体におけるカビ害 カビが原因でかかる病気を「真菌症」と呼びます。
以下は真菌症の主な病気です。
◎カビの発生原因とは?
カビが発育する4つの条件 【栄養】【水分】【酸素】【温度】
・栄養・・・食品以外にも、カーペット、畳、タイル、ガラス面に付着した
ホコリ、手あか、フケなどの有機物
・水分・・・湿度65%以上
・温度・・・5℃~35℃(20℃を超えると活発に発育)
◎カビ対策の基本 カビを発生させない基本対策は
【換気】【除湿】【掃除】 をおこなうことです。
また、以下に示すことをご参考ください。
リビング・寝室 |
・雨の日以外は風通しを良くし、まめに窓を開ける。
・洗濯物を室内に干さない。
・梅雨時はエアコンの除湿や除湿機で湿度を下げる。
・タンスやベッドは壁から5センチくらい離す。
・晴れた日には、ふとんやマットレスをまめに干す。
|
台所 |
・調理時、炊飯時、皿洗い時は換気扇を回す。
・使用後もしばらく回す。
・シンクや冷蔵庫などはまめに掃除をおこなう。
|
浴室 |
・入浴後、浴槽水をすぐに排水し、換気扇を回す。
・浴室の扉は開放しない。
・換気扇のみで、湿気を除く。
|
押入れ |
・収納品を外壁より数センチ離し、いっぱい収納しない。
・床にスノコを敷き、通風を良くすると効果的。
・ふすまを開けておくもの有効。
・押入れのある部屋での暖房は
水蒸気の少ない電気式・密閉式が適している。
|
エアコン |
・部屋にカビをまき散らす元凶になる
エアコンのフィルターは、月1回は掃除。
・冷暖房にする前に
窓を開けて30分間は送風運転にし、カビの胞子を追い出す。
・就寝前など消す前に
30分間は送風運転し、エアコン内を乾燥させる。
|
洗濯機 |
・普段はできるだけフタをあけておく。
・使用時以外は洗濯物を入れておかない。
・洗濯機用クリーナー(使用方法を守って)でカビを落とす。
|