一般的なブラウザーでは、HTTPリクエストヘッダー「User-Agent」に ブラウザーの種類やバージョン情報を記述して送信します。 ▽参考:「ユーザー エージェント文字列を理解する」Microsoft社ヘルプ http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ms537503 「i-FILTER」では、「User-Agent」の文字列を条件に特定ブラウザーのみアクセスを ブロックしたり、許可することが可能です。 ここでは例として、2つの要件に対する設定例をそれぞれ説明します。 ※ 本手順は「Internet Explorer」「Firefox」「Chrome」にて動作を確認しています。 User-AgentにOS情報を記述しないブラウザーやUser-Agentの変更が 行われている場合は、本手順にてフィルタリングすることはできません。 ※ 各項目設定の際には「保存」をクリックしてください。 ※ 本FAQでは最もフィルタリング優先順位の高い[優先フィルタリング設定]に 設定をしていますが、グループごとに設定をする場合は、[高度な設定]の利用等、 状況に応じて設定箇所を変更してください。 ▽参考FAQ:フィルタリング優先順位 【Ver.9】https://www.pa-solution.net/daj/bs/faq/Detail.aspx?id=2840 【Ver.10】https://www.pa-solution.net/daj/bs/faq/Detail.aspx?id=3666 ■設定例1: 特定ブラウザーからの通信をブロック <設定要件> ────────────────────────────────── ● 「Internet Explorer」からのアクセスをブロックする ● 特定ホスト「daj.jp」へのアクセスはブロック除外する <設定手順> ────────────────────────────────── (1)User-Agentを指定したルールパーツを作成 下記項目よりルールパーツを2点作成します。 ▽設定項目 [ルールセット / ルールパーツ / ブラウジング情報セット] 【パーツ1】 ブラウジング情報: UserAgentヘッダーの値 検索タイプ: 部分一致 値: MSIE 【パーツ2】 ブラウジング情報: UserAgentヘッダーの値 検索タイプ: 部分一致 値: rv:11 ※「MSIE」はInternetExplorer 10までに含まれるUser-Agent文字列です ※「rv:11」はInternetExplorer 11に含まれるUser-Agent文字列です ▽参考情報:ユーザー エージェント文字列の変更 http://msdn.microsoft.com/ja-jp/library/ie/hh869301%28v=vs.85%29.aspx (2)除外ホストを指定したルールパーツを作成 下記項目よりルールパーツを作成します(リクエスト先ホストに関わらず ブロックさせる場合には、この作業は不要です)。 ▽設定項目 [ルールセット / ルールパーツ / 識別名リスト] 【パーツ3】 タイプ 「アクセス先(DST)」 識別名 「daj.jp」 形式 「部分一致」 ※ 除外対象にするアクセス先ホストが複数ある場合には識別名を追加します。 (3)作成したルールパーツを条件にフィルタリング設定 ▽設定項目 [共通設定 / 優先フィルタリング設定] ▼ルール1 --------------------------------------- タイプ : フィルタリング ルールパーツ: 【パーツ1】 & 【パーツ3(逆条件)】 アクション: ブロック --------------------------------------- ▼ルール2 --------------------------------------- タイプ: フィルタリング ルールパーツ: 【パーツ2】 & 【パーツ3(逆条件)】 アクション: ブロック --------------------------------------- ※ 追加したルールパーツをダブルクリックすることでパーツ名の先頭に「!」が 記載されます。これにより逆条件(【パーツ3】記載のホスト名を 含まない場合)でフィルタリングが行われる動作となります。 ▽ 【パーツ3】の前に「!」があることをご確認ください ■設定例2: IE11からの通信のみ許可 <設定要件> ────────────────────────────────── ● 「Internet Explorer 11」からのアクセスのみ許可する ● 「Internet Explorer 11」からのアクセスであれば、互換表示機能を使用していても許可する ● 特定ホスト「daj.jp」へのアクセスはブロック除外する <設定例> ────────────────────────────────── (1)User-Agentを指定したルールパーツを作成 下記項目よりルールパーツを2点作成します。 ▽設定項目 [ルールセット / ルールパーツ / ブラウジング情報セット] 【パーツ1】 ブラウジング情報: UserAgentヘッダーの値 検索タイプ: 部分一致」 値: rv:11 【パーツ2】 ブラウジング情報: UserAgentヘッダーの値 検索タイプ: 部分一致 値: Trident/7.0 ※「rv:11」リビジョントークンはIE11のバージョンを示します。 ※「Trident/7.0」Tridentトークンは、MSHTML(Trident)のバージョンを識別し、 互換性表示も考慮する場合はこちらも利用ください。 (2)除外ホストを指定したルールパーツを作成 下記項目よりルールパーツを作成します(リクエスト先ホストに関わらず ブロックさせる場合には、この作業は不要です)。 ▽設定項目 [ルールセット / ルールパーツ / 識別名リスト] 【パーツ3】 タイプ 「アクセス先(DST)」 識別名 「daj.jp」 形式 「部分一致」 (3)作成したルールパーツを条件にフィルタリング設定 ▽設定項目 [共通設定 / 優先フィルタリング設定] ▼ルール --------------------------------------- タイプ : フィルタリング ルールパーツ: 【パーツ1(逆条件)】 & 【パーツ2(逆条件)】 & 【パーツ3(逆条件)】 アクション: ブロック --------------------------------------- ※ 追加したルールパーツをダブルクリックすることでパーツ名の先頭に「!」が 記載されます。これにより「逆条件」となり、各ルールパーツの条件が全て一致しない 場合のみブロックする動作となります。 ▽ 【パーツ3】の前に「!」があることをご確認ください